product 製品情報

各種エジェクター

エジェクターとは

ポンプ等の機械的駆動に頼らず、高圧流体の力を利用し低圧の流体(液体や気体)を吸込んで、中圧にて排出することができる装置です。

【エジェクターの原理】

駆動源とされる高圧流体はノズルにより高速噴射されることで、ボディー内に低圧空間を生成し外部流体を吸引します。駆動流体は吸引された流体を同伴混合しながら出口へ向かい、混合流体はディフューザー部において速度を減じながら、ほぼ損失無く運動エネルギーを圧力に回復します。
このことをエジェクター効果と呼び、その用途や用法からエジェクターは真空ポンプとも呼ばれます。

【各部の役割】

■ ノズル部
圧力エネルギーを運動エネルギーに変換[減圧・加速]
■ ディフューザー部
運動エネルギーを圧力エネルギーに回復[減速・昇圧]

【駆動源】

ガス(蒸気・空気・各種ガス)、液体(水・溶液etc)など様々な流体で設計が可能。
駆動源とする流体の違いにより、スチームエジェクター・水エジェクター・窒素エジェクターなどと呼ばれるが基本機構はすべて同じ。

特長

構造がシンプル
ボディー・ノズル・ディフューザーの三要素で構成され構造が非常にシンプル。
可動部が無いため故障によるトラブルが無く、部品交換も不要。
維持費用がほぼゼロ・長寿命
構造がシンプルゆえ定期的な保守点検が不要で、安定して長期間に渡り使用可能。
調整・修理にかかる手間が省け、人の近付きにくい場所にも設置可能。
設置費用が低い
流体を駆動源とするため配管中に接続するだけで、設置が非常に簡単。
配管中に設置するため広いスペースをとらずに設置可能。
防爆エリアでも使用可能
電源を必要とせずポンプ等設置できない防爆エリアでも設置可能。

用途

駆動源および吸引流体の組み合わせから、無数の使用方法が可能。
あらゆる業界・分野において利用可能

輸送
給水・排気・排煙
混合
中和・希釈・冷却
吸収
ガス吸収・溶解・気液接触
真空
タンク減圧・抽気・蒸留・乾燥・脱水・呼び水
昇圧
同一流体を使用することで、吸込流体を昇圧

構造

ボディー・ノズル・ディフューザーの三要素から構成されています。
シンプルな構造ゆえ、あらゆる材質での製作対応が可能。

耐食材質

標準品以外にもご要望に応じて設計製作にご対応致します。
 材質:SUS304, SUS316,
 フランジ規格:JIS, JPI, ANSI, ASME, DIN etc

材質を耐食金属・テフロン等に置き換えることであらゆる流体・薬液に対応可能。
切削加工可能な材質であれば対応可能。

耐食金属:
各種ステンレス、カーペンター、ハステロイ(アロイ・モネル)、ニッケル合金・チタンetc
合成樹脂:
テフロン(PFA,PTFEetc)

汎用標準品

ピット排水・タンク水輸送等、多くの場面で使用される機会の多い汎用的なエジェクターはスチーム駆動及び水駆動両方で標準品としてラインナップしています。
詳細はカタログをご参照下さい。

仕様記入用紙

取扱説明書

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